2022/07/28
「来た、見た、勝った」アルピーヌ in ローマ

・アルピーヌはラリー・ディ・ローマ・カピターレで勝利し、量産車ベースの二輪駆動マシンによって争われるFIA R-GTカップにおいて、2020年12月ACIラリーモンツァ以来の連勝記録を9戦に伸ばしました。
- ラファエル・アスティエとフレデリック・ヴォークレールのコンビは今季2勝目を挙げ、総合首位でシーズン後半を迎えることとなりました。
- A110ラリーはマニュ・ギグーのドライブにより、FIAヨーロッパラリー選手権を戦う四輪駆動車の中でも印象的なタイムをマークし、話題を呼びました。
ラリー・モンテカルロ、ラリー・イスラス・カナリアをそれぞれ勝利することで首位タイとなったラファエル・アスティエとマニュ・ギグーは、第3戦イタリア大会でもAアローの期待を背負うことになりました。
コロッセオ周辺の第1スペシャルステージで、2台のアルピーヌA110 ラリーカーによる新たな戦いが始まりました。金曜日の夜にはアスティエがリードを奪いましたが、翌朝のロッカ・セッカからのステージでギグーが並外れたドライビングにより逆転。このフランス人ドライバーは四輪駆動車で参戦するイタリアとヨーロッパでチャンピオンとなったドライバーをコンマ6秒上回る、総合3位のタイムを記録しました。
しかし、続くタイムセクターでギグーがクラッシュ。アスティエが40.4秒リードしてトップに躍り出ました。CHLスポーツオートのドライバーは、土曜日の残り全ステージでベストタイムを記録。そのアドバンテージを4分以上に広げました。
余裕のマージンを持った2018年のFIA R-GTカップの勝者は日曜日の午前中、更に3つのスクラッチを獲得。午後にもその勢いを緩めることなく、アルピーヌA110ラリーのカテゴリーにおける支配を継続し、最終的にイタリアのロベルト・ゴビンのアバルトに10分以上の大差をつけて優勝しました。このイタリアでの勝利はアルピーヌにとってFIA R-GTカップにおける9回目の勝利となり、アスティエはこのカテゴリーで十分なリードを確保しました。
今シーズンも残り2ラウンド。アルピーヌは2年連続のFIA R-GTカップタイトル獲得に王手をかけて次戦のバルム・チェコ・ラリー・ズリーンに臨みます。この第4戦チェコ大会は8月27~28日に開催されます。
ラファエル・アスティエ
「直接のライバルともう少し長く戦って自分の力を証明したかったのですが、全体としては良いラリーでした。ラリーには浮き沈みがつきもので、彼らに起きたことは誰にでも起こりうることです。土曜日の午前中のループでは、理想的なタイヤチョイスではありませんでしたので、同じコンディションでライバルと比較することができなかったのは残念です。トップに立ってからはアドバンテージを保っていましたが、非常にトリッキーなルート、特に長い2つのステージではマシン、特にブレーキとタイヤを痛める可能性があったので慎重にならざるを得ませんでした。しっかりとセットアップを進めることで、マシンをゴールまで進めることができました。楽しみながら多くのポイントを獲得できましたので、全体的には良い週末になったと思います。今週末のアルピーヌのパフォーマンスに満足しています。これからはバルムのスタートに向けて、全てをうまく準備できるよう頑張ります。」
ラリー結果
ラリー・ディ・ローマ・カピターレ 2022
- ラファエル・アスティエ / フレデリック・ヴォークレール組(アルピーヌA110ラリー) 1時間56分18秒5
- ロベルト・ゴビン / イスマエレ・バラ組(アバルト124ラリー) +10分35.7秒
DNF. マニュ・ギグー / ケヴィン・ブロンナー組(アルピーヌA110ラリー)
2022年FIA R-GTカップ
- ラファエル・アスティエ 68点
- マニュ・ギグー 43点
- ロベルト・ゴビン 26点
- フランソワ・デルクール 15点
- クリストフ・カサノバ 12点
- マーティン・ラダ 10点
- イアン・クレーラー 6点

