テクニカルディレクターであるマット・ハーマンの責務は、チームに最高のパフォーマンスと新たな試みをもたらすこと。さらには技術部門の組織編成と工程管理、および人材育成である。

シャシー製造の技術監督をしながら、エンジニアとしての豊かな経験を用いて、シャシーとPUを高いレベルで統合することが期待される。

ハーマンがアルピーヌの一員となったのは、2018年9月のこと。パワートレインの設計・実装における18年超の経験を買われ、チーフデザイナー代理としてチームに参加した。

もともとは乗用車、商用車、鉄道、クリーンエネルギーのセクターを中心にビジネスを展開するRicardo社で、エンジニアとしてのキャリアをスタート。その後、メルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズにてエンジニアチームのリーダーとして11年間勤めた後、2011年から2018年まで、メルセデスAMG ペトロナス F1チームのパワートレインインテグレーション&トランスミッションデザインの統括マネージャーを務めた。