アルピーヌF1チームよりF1復帰を果たしたアロンソは、カタールGPで初めての3位入賞を果たし、2014年シーズン以来となる表彰台を経験。さらにハンガリーGPではチームメイトのエステバン・オコンを助け、チームにシーズン初勝利をもたらした。

2018 年シーズンをもってF1からの引退を決め、モータースポーツ界のトリプルクラウン（インディ500、ル・マン24時間、F1モナコグランプリ）に照準を合わせたアロンソ。当時既にル・マンとモナコグランプリを制していたため、インディ500に挑戦することとなった。

F1から離れていた2年間で、再びル・マンを制することに成功するが、インディ500での決勝進出は叶わなかった。またダカール・ラリーにも参戦し、13位で完走を果たす。

そしてこのシーズンでアルピーヌを去ったダニエル・リカルドに代わって、フェルナンド・アロンソのF1復帰が発表された。

マクラーレンから参戦した2018年シーズン。F1ドライバーズポイントで総合11位、コンストラクターズではマクラーレンを6位に導いた。複数回のトップテン入りは果たしたものの、最高位はオーストラリアGPでの5位。6月には初のル・マン優勝を果たした。アロンソは本シーズンをもって、F1を一時引退。

ハンガリーGPではシーズン最高位となる6位入賞を果たしファステストラップも記録。
しかし年間タイトルでは総合15位と振るわなかった。
この年アロンソは、シーズン中盤で開催されるモナコGPを欠場して、インディ500に初挑戦している。レースは長時間に渡ってトップを走っていたが、最終的には機材トラブルでリタイアとなった。

引き続きマクラーレンからの参戦となった2016年。シーズン最高位はモナコとアメリカであげた5位、ドライバーズランキンは総合10位という結果に終わった。

F1に復帰を果たしたばかりのホンダがエンジン提供するマクラーレンへと移籍。アロンソに対する周囲の期待は高かったが、その期待に応えることができず、年間17位でシーズンを締めくくった。

アロンソがフェラーリで過ごす最後のシーズンとなった2014年は、大幅なレギュレーション変更があり、エンジンはV8からV6ハイブリッドターボの時代へと移行した。しかしその変化への適応に失敗し、2回の表彰台と総合6位と低迷した。

中国とスペインで勝利をあげたものの、レッドブル・ルノーとべッテルの勢いには及ばず、2年連続で総合2位という結果に終わった。

2012年シーズンは好スタートを切り、6戦目でランキングトップに立つ。しかし後半戦でセバスチャン・ベッテルの猛追にあい、決着は最終戦ブラジルGPまでもつれたが、惜しくもタイトルを逃し総合2位に終わった。

スクーデリア・フェラーリでの2年目は、強烈な強さを誇るレッドブル・ルノーとの熾烈な闘いに苦戦しながらも、マシンのポテンシャルを超えるほどの走りを見せ、10度の表彰台、総合4位という好成績を残した。

2010年はスクーデリア・フェラーリから参戦。この「跳ね馬」での初年度は、2005、2006年以来最多となる5勝をあげ、セバスチャン・ベッテルと4ポイント差の総合2位。

新しいシーズンを控えフリーエージェントとなったが、ルノーはアロンソの引き止めに成功。 シーズン中はチームの組織改編などコース外でのハプニングに見舞われたが、レギュレーション変更に伴うエアロダイナミクス改善などもあり、総合9位でフィニッシュ。

マクラーレンでの厳しいシーズンを経て、古巣のルノーに復帰。序盤戦こそ苦戦を強いられたものの、終盤5レースでのポイント獲得数は総合1位と復調の兆しを見せ、復帰1年目を締めくくった。

ルノーと過ごした濃密な5年間を経て、アロンソは新しい挑戦を始めるためマクラーレン・メルセデスへ移籍。2007年シーズンは、チームメイトにルイス・ハミルトンを迎えたマクラーレンと、キミ・ライコネン率いるフェラーリによって激戦が繰り広げられたが、アロンソは僅差で3度目のタイトルを逃した。

シーズン最終戦までもつれた、ミハエル・シューマッハ率いるスクーデリア・フェラーリとの激戦を制し、2年連続でドライバーズ、コンストラクターズの両タイトルを奪取。7勝をあげたアロンソは、史上最年少で2度のワールドチャンピオンに輝くという偉業を成し遂げた。

ライバルとの激しい首位争いを制したフェルナンド・アロンソは、100年以上続くルノー史に永遠にその名を刻むことになる。

優勝7回、ポールポジション6回、表彰台15回という素晴らしい成績を残し、ドライバーズ、コンストラクターズの両ランキングで総合優勝。さらにエマーソン・フィッティパルディを抜き、F1ワールドチャンピオンの最年少記録を樹立。

ルノーで3年目を迎え、チーム内でのポジションも確立してきた2004年。アロンソは、表彰台4回、総合4位という昨季をも上回る活躍を見せ、翌シーズンへの期待が高まった。

アロンソがF1デビューを果たしたのは、2001年。前年にテストドライバーを務めていたミナルディの黒いレーシングスーツに身を包み初の大舞台にたった。翌年にはルノーのテストドライバーに就任。そこで実力を認められたアロンソは、2003年レースドライバーに抜擢された。すると最年少ポールポジションや最年少優勝といった記録を樹立。表彰台にも4回立ち、総合6位という成績を残した。