AERO
DYNAMICS
a watchword for Alpine
1963年にアルピーヌに入社したマルセル・ユベールは、ジャン・レデレ時代のアルピーヌを象徴する人物と言えるでしょう。「風の靴を履く男」と呼ばれたユベールの功績により、アルピーヌのボディラインは確立され、空力性能が大幅に向上しました。


SCIENCE
MEETS
technology
空力技術は、この40年間で飛躍的な進化を遂げました。新生アルピーヌチームは最新の科学的アプローチを駆使することで、空力性能と敏捷性を高次元で融合させました。
「我々に求められていたのは、ただ単に空気を切り裂いて前進することではありません。空気の辿るべき道筋を描き、空気を導きながら味方につけることなのです」
ステファン・バラル/プロジェクトリーダー

CATHEDRAL
of wind
2001年、ルノー、PSA、フランス国立工芸院の3者が協力して高い専門性を誇る風洞施設 – S2A(Souffleries Aéroacoustiques Automobiles)を設立しました。この施設では、時速0kmから240kmで走行する際の環境を再現することができ、クルマの周囲に発生する気流を観察することが可能です。

Winds from
0km to 240km/h

クレイモデルを使用した実験・実証は十数回を超え、開発陣は理想だけを追い求め、期待する結果が出るまで幾度となく修正を繰り返しました。
「私たちのゴールは、アルピーヌ ベルリネットのようなエレガントで流れるようなボディラインを継承しながら、納得できる結果を出すことでした」
ステファン・バラル/プロジェクトリーダー
AT ONE
with the wind
走行風はフロントバンパーの存在によって車体下部に流れますが、この気流が平らな車体下部とF1カーでも採用されている小さなフィンによって速度を増し、走行時のドラッグを抑えながら、車体を地面に押し付けることを可能にします。またフロントバンパーの左右に設けられたエアインテークが空気をダクト内に吸引し、車体周囲の空気抵抗から生じる乱気流を最小限に抑えてくれます。風と一体化するようなデザインが、ひとつひとつのディテールに込められているのです。

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ALPINE TEAM
photography